津居山カニ(ツイヤマカニ)、間人カニ(タイザカニ)など、産地の名前がつけられ、脚にタグをつけて管理されているブランドカニが存在します。
ブランドカニの多くは市場に出回らず、水揚げされた港近くの旅館、民宿、温泉宿に卸されます。活ガニ(生きている)は生ガニ(生きていない)のように身が縮んだり水っぽくなることもなく「カニ」そのものの旨味が損なわれることがないので美味しいのです。
ブランドガニの証は、かにの脚に付けられたタグ。タグには、漁港名、漁船名等が記載され、輸入の冷凍ズワイガニとは一線を引いています。
また、タグは色によっても識別されています。ちなみに、城崎温泉近くの津居山港で獲れた津居山カニは「青色」、香住近くの柴山港で獲れた柴山カニは「ピンク色」です。
間人カニは、京都北部の丹後半島・丹後町間人の間人港で水揚げされたずわいがにのことです。
間人カニの漁場は丹後沖。間人カニ漁は、約5隻の小型船で11〜3月の間行われます。小型船で不安定な為、時化や天候の変化に影響されやすく、カニ漁を行った日のうちに帰港・水揚げされます。
他県の大型船を保有する漁港のカニ漁は、4.5日間沖で泊って漁をするので船の中でかにを生かし続けても身の鮮度が少し落ちるものです。しかし、1日で帰港・水揚げされる間人カニは鮮度が落ちることがなく抜群の味です。間人カニは水揚げ量もそれほど多くなく「幻のカニ」と言われています。
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城之崎温泉から北へ6kmの所に津居山漁港がある。ここで水揚げされたかにが「津居山ガニ」呼ばれています。津居山ガニの漁場は、丹後沖と兵庫県沖。近海で日帰り漁ををする港の中でも漁船が16隻と最も多く漁獲量もかなり多い。かにのセリが始まるのは7時頃だそうだ。城之崎温泉から車10分程度で行けるので機会があればぜひ、かにのセリを見てみたいものだ。 |
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兵庫県・柴山町で獲れる松葉がにを「柴山カニ」と言う。柴山ガニの漁場は、深層水育ちの新鮮なかにを水揚げするため、船内に活魚水槽を設備し、紫外線殺菌をした海水を入れた水槽で活かし活ガニのまま持ち帰らる。山陰一を誇る厳正な選別で100以上にランク分けされている。中でも1番〜7番までの「番かに」と呼ばれるカニは、柴山港で水揚げされる松葉カニの最高級品と言われ、1船で約800枚水揚げされる中で10枚くらいしかないかにだそうです。 |
兵庫県・香住町で水揚げされるズワイガニを「香住カニニ」といいます。香住カニは、やや水分の多い甘味のあるジューシーな身です。キチンキトサン、タウリンを多く含み健康にも効果抜群です。又香住がには松葉ガニに比べ捕れる量が多く、価格も松葉カニより安くリーズナブル。よって、関西でブランドカニを安く食べるなら香住方面の民宿や温泉宿に出かけるのがようでしょう。
福井県で取れるズワイガニは「越前カニ」と呼ばれる。主に食用とされるのは体の大きなオス。メスは「セコガニ」と呼ばれ黄色い卵がおいしく珍重される。また、越前ガニのタグは黄色です。
Vol.1 ブランドかに(津居山蟹、間人蟹・・・)ってどんなカニ?['07.1.20]
Vol.2 温泉法改正について[2007.02.20]
Vol.3 温泉の効能 女性が気になる美肌、デドックス効果って?
Vol.4 温泉宿・旅館の予約サイト比較。どこの旅行サイトがオススメ?
Vol.5 おうちで楽しめる温泉グッズ
更新 2007.01.20