城崎温泉の効能

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城崎温泉の効能

温泉における効能は、湯治などに代表されるように古くから人々に知られていた。その効能は前述のように2つに大別でき、入浴によるもの、飲泉によるものに分けられる。また人体にとって有益な効能のみならず、悪影響を及ぼす効能も存在し、有益なものは適応症、悪影響があるものは禁忌症などと呼ばれる。

 効能は、多くの場合温泉の泉質に依存する。それらは温泉分析書に適応症、禁忌症として記載される。温泉分析書には、泉質に基づいた効能を記載するのが原則である。しかしながら、温泉に古くから伝承されている効能についても、専門医のアドバイスを受けた上で効能として定めることができる。これらの事は、1983年に環境庁(現環境省)が定めた「温泉の適応症決定基準」に基づいている。1983年に定められた基準は2007年から改定議論が始まり、2008年に改定される予定である。

 なお、効能はその効果を万人に保証するものではなく、あくまでも目安であることに注意する必要がある。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

城崎温泉の効能書
泉質名 ナトリウム・カルシウム−塩化物高温泉 低張性、中性、高温泉
(1)浴用の適応症 神経痛   筋肉痛   関節痛  五十肩  運動麻ヒ
関節のこわばり   うちみ   くじき  慢性消化器病
痔疾  冷え性  病後回復期   疲労回復  健康増進
きりきず  やけど  慢性皮膚病  虚弱児童  慢性婦人病
(2)飲用の適応症 慢性消化器病  慢性便秘
(3)浴用の禁忌症 急性疾患(特に熱のある場合) ?活動性の結核 ?悪性腫よう ?重い心臓病
呼吸不全 ?腎不全 ?出血性疾患 ?高度の貧血
その他一般に病勢進行中の疾患 ?妊娠中(特に初期と末期)
高温浴禁忌症(42℃以上)
a 高度の動脈硬化症
b 高血圧症
c 心臓病
(4)飲用の禁忌症 腎臓病 高血圧症 その他一般にむくみのあるもの
(5)飲用上の注意 フッ素およびヒ素を含有するため飲用許容量は1日につき590ml以内とし、長期にわたり飲用したい場合には温泉について専門的知識を有する医師の指示を必ず受けること。なお、8才から15才までの飲用の許容量は1日につき290ml以内とし、乳幼児の飲用は避けること。

平成8年3月22日 兵庫県立衛生研究所長 小林 稔

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