ここでは、ズワイガニに関する豆知識を紹介します。
ズワイガニの分類
ズワイガニ (楚蟹、Chionoecetes opilio)とは、エビ目・カニ下目・クモガニ科に分類されるカニ。深海に生息する大型のカニで、重要な食用種でもある。
ズワイガニの漁獲量の多い港は?
2002年度(平成14年)の漁獲量
第1位 - 境漁港(鳥取県)
第2位 - 香住漁港(兵庫県)
第3位 - 岩崎漁港(青森県)
第4位 - 能生漁港(新潟県)
第5位 - 越前漁港(福井県)
ズワイガニ漁
ズワイガニは、冷水を好み、日本海をはじめオホーツク海、ベーリング海など広くに分布します。日本海では水深200m〜400mの所に生息します。ズワイガニは、底曳き網で獲ります。ズワイガニは通常、底曳き網漁法で、網を曳きながら海底の蟹を捕ります。ズワイガニ漁は毎年、11月上旬に解禁となり、3月下旬で終了します。(メスのセコガニは1月10日頃で終了します。)
ズワイガニの語源
ズワイガニの語源は、その足の形状に由来するといわれています。以下に記すように様々な説があり、どれが有力かはわかりません。
●昔の言葉で「すわえ(楚)」=「若い枝が細くまっすぐなもの」という言葉がありそれが訛って「ズワイ」に転じた。
●甲羅の大きさよりも足はずんずん伸びる若い枝のように長い、という感覚から来た。
●松の葉のように長い脚をもつから。
●カニの脚の殻をはいで水につけると身が松の葉のように広がるから。
●その昔大釜をすえ、松葉を集めて燃やしたから。
ズワイガニのオスとメス
私達が思い浮かべる『ズワイガニ』はオスで、甲羅の幅が8〜16cm位あります。言うまでもなく、身の味は絶品で、しかも『かにみそ』も最高でまさに冬の味覚の王者です。
メスの呼び名は様々で、兵庫県では、『セコガ二』や『子持ガニ』と呼ばれ、他県では『親ガニ』・『セイコガニ』・『コッペガニ』などと呼ばれています。
メスはかなり小さく甲羅の幅が7〜10cm前後しかありません。セコガニは塩茹でして、身よりは『外子(甲羅の外側の子)』と『内子(甲羅の内側の子)』を食します。特に内子は量も少なく、美味で日本海の珍味のうちの一つです。
ズワイガニのミソは脳ミソ?
ミソは、もちろん脳みそではありません。肝膵臓(かんすいぞう)という部分です。人間で言うと肝臓と膵臓の役目をする器官で養分を蓄えている部分。栄養状態の良いカニにはこのミソの量も多く、食べると濃厚な風味がたまりません。
ズワイガニの足はとれてもまた生える?
カニの足は、とれても脱皮する時にまた生えてきます。ただ1回の脱皮で元通りの足の大きさに戻ることはありません。数回の脱皮を経て元の大きさに戻るそうです。
ワセコガニが小さい理由は?
セコガニ(メス)は脱皮の回数が少ないのでオスに比べ大きさが小さいそうです。セコガニは10回程度の脱皮で卵を産めようになります。それで脱皮が終るそうです。
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